2026年3月24日(火)、九州大学大橋キャンパス7号館ワークショップルームにおいて、「MulSHIP2025年度報告会」を開催しました。

本報告会は、文部科学省概算要求採択事業の一環として実施している本プロジェクトにおいて、マルチバースの視点を取り入れた研究を推進する教員らが、本年度の研究成果や進捗状況、現状の課題等について報告する場として開催されたものです。今年度はプロジェクト2年目にあたります。
当日は、発表者を含む30名が参加し、各発表後には活発な質疑応答が行われました。
発表テーマは以下のとおりです。
・Twitter短歌の共有空間のマルチバース的展開
・ヒトおよび頭足類の非侵襲の概日リズム情報の取得
・感情的記憶を内包したバーチャルエージェントの研究
・XR空間における人間の身体運動タスクの特徴・受容性およびその個人差
・腸内マイクロバイオームの代謝モデリングとデジタルシミュレーション
・テクノロジー環境への心理的適応を測る: ATAS日本語版の信頼性検証
・人はVR空間でどのような心理的援助を必要とするか
・留学生の腸内細菌叢の変化と心身との健康の関係に関する研究
・共在感を強化する触覚メタバース環境の基盤構築
・かぶらない椅子型VRダイブシステムの開発
・VRアバターの身体化が脳活動に与える影響の検討
・時間知覚における視聴覚情報統合の数理モデル化
・バーチャル・オフィス空間を想定したパーソナル・スペース研究
・環境移行時の心理的危機に対するマルチバース的支援
・手術室看護師への全天球映像を用いた医療教材の開発
・暑熱・寒冷感を惹起させるVR映像が中立環境下のヒトの生理反応に与える影響
また、会場内のインタラクティブブースでは、VRゴーグルを用いた体験展示も実施され、参加者は実際にバーチャル空間を体験しながら研究内容への理解を深めました。体験を通じて得られた気づきや感想をもとに、発表内容と関連づけた意見交換も行われました。




本報告会は、研究成果の共有に加え、分野横断的な視点から意見交換を行う場となりました。今回の議論や知見を踏まえ、今後の研究活動への反映が見込まれます。